中高生の秘密基地ビーラボ:b-labは文京区にある中高生向け施設です

ビーラボブログ

March

25

Monday
PM 5:59

〜8ヶ月間を振り返って〜

みなさん、こんにちは。

b-lab学生職員のばばちゃんです。

去年の8月からb-labに関わり始めて、気がついたら、もう3月になってしまいました。

私の任期ももう終わろうとしています。

時の流れはなぜこんなにも早いのだろう。

 

その終わりを象徴するかのようなイベントが、先週行われましたね。

そうです。

卒業生カタリ場「b-labと私」です。

 

3月17日日曜日、午後17時より開催。

 

 

もちろん、あの場の主役は、3月で高校を卒業し、大学生や社会人といった次のステージに進んでいく高3生たちですよ。

でも、そのオープニング担当として、自分もb-labでの8ヶ月間を語らせていただく機会をいただくことができた。 

 

その中で、特に私は、

①なぜb-labに来たか、

②b-labでどのような経験をして来たか、

③b-labは私にとってどのような場所か、

④中高生に伝えたいメッセージ、

を話させていただきました。

でも、まだまだ伝えたいことが山ほどある!というわけで、

きくてぃーにお願いして、今このブログを書かせていただいています。

 

よく、いろいろな人に、「馬場は何を考えているかわからない」と言われます。

感情を表に出さない、ともね。

確かに、自分は、あからさまな感情表現はあまり得意ではないです。

特に、「お涙頂戴」系は、なんか胡散臭く感じでしまう、そんなシニカルな人間です。

そういう話を聞くと、「おう、そうですか、頑張ってください。」と思いがち。

こういう人のことを、世間ではNEP(Non emotional person)というらしい。

 

でも、自分は感情、というか価値観で動く人間です。

NEPのふりをしたTEP(Too emotional person)。

でも決してあまり人前には出さない。

そんな自分を見抜いたのか、

とある先輩に「ばばちゃんはドライのなかのエモい系」と言われた。

なんと的を得ていることだろうか。

 

私は、自分の価値観に従って動く人間です。

特に、理不尽な扱いを受けることが許せない。

それが自分であっても他人であってもね。

世の中は不平等です。

生まれ持って運動神経が高い人もいれば、

いわゆるイケメン・リア充と呼ばれる人たちもいるし、家柄がいい人もいる。

でも、それは裏を返せば人それぞれ個性があるということ。

その人自身の個性や信念に従って自由に行きられれば、不平等も個性に生まれ変わる。

 

しかし、それを許してくれないのが、今の社会システムだと思います。

運動ができない人はいじめの対象になるし、

学歴が低い人は馬鹿にされるし、

カッコよくない人は「オタク」とかいわれて揶揄の対象にされてしまう。

裏を返せば、

「運動できなくても芸術センスがある」

「学歴が低くてもスポーツができる」

「カッコよくなくても熱中できる趣味がある」。

全然恥ずかしいことではない。

むしろ誇りに思うべきである。

でも社会システムがそれを許してくれない。

 

「俺運動できないからスクールカースト3軍だわ」

「学歴低いから何やったって無駄だ」

「私なんかインキャだしな」。

 

そうやって、思わなくてもいいはずのルサンチマンの蓄積を強制させられる同調圧力がはびこっていると思う。

 

でも、そんな同調圧力から開放してくれるのが、b-labであると私は思います。

学校や家でもない、第3の居場所。

様々なバックグラウンドや価値観を持つスタッフや、

いろんな学校からあつまってくる同世代、

勉強だけではなく芸術活動や音楽活動、スポーツまでできる。

 

既成の価値観にとらわれない理想の空間。それがb-labだと思います。

 

そんな場所は、自分が高校生の時はありませんでした。

コミュニケーションが下手で、

運動が絶望的にできず、

格好のハラスメントのターゲットにされていた私。

文化部の部活動では賞をいただき、

部誌の編集長までつとめることができましたが、

「文武両道」圧力のせいで自己肯定感が上がるものではなかった。

だからこそ、勉強に逃げたのかもしれない。

難関大学といわれるところに入ることができたが、

今度は「全てを備えている」ように見える周りの大学生と自分を比較し、

劣等感に苛まれ、行き場を失っていました。

性格も悪く、多くの人と絶縁状態になりました。

 

そんなときにb-labに出会って、

「これだ!俺のやりたいことは!」と思ったんです。

同調圧力とか、劣等感とか、レールに沿った人生、とは無縁な場所。

他の場所では潰されるかもしれない個性が生きる空間。

こんな場所が、自分が高校生の時にあれば…

 

 

そこから、

b-labに関わる分野、

ユースワーク、

社会教育や児童福祉、

みたいなものにがっつりはまるようになっていました。

 

そして、最近はこんなことを考えています。

b-labみたいな空間を日本全国につくって、

若者の多様性が認められる社会を作りたい、

現状の理不尽さをなくしたいと思っています。

それに関わる仕事がしたい。

 

だからこそ、外の世界で修行をする必要があると思う。

経営を学んだり、行政学を勉強したり、

そしてなによりもユースセンターの価値に関する専門的な勉強をする必要があると思います。

ユースセンターをつくるために、いろいろな分野の方々に価値を届ける仕事をせねばならないでしょう。

その過程において、これから、何度も折れることがあるはず。

理不尽さに直面する機会も必ずあると思います。

でも、自分の理想には確実に近づけると思う。

「どんな若者も、自分らしい人生が送れるような社会システムを作りたい!」

とにかく、がんばっぺし!

 

最後に、カタリ場の時に伝えたメッセージをもう一度。

 

中高生のみなさん、b-labにいられる時間は限られています。

だからこそ、b-labで様々な経験をして、

1分1秒を大切に過ごしてください。

私は東京から離れるけど、ずっとその挑戦を応援しています!

8ヶ月間不甲斐ない自分を支えてくれてありがとう!

 

(白ちゃんの誕生日なのに主役感・・・)

 

(文責:馬場)

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