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ビーラボブログ

February

18

Tuesday
PM 3:54

【スタッフ体験談】vol.6 何者にもなれなかった高校時代

b-labスタッフにも、悩める青春があった。

ということで、不定期にスタッフの体験記をアップしています。

 

前回に引き続き、テーマは諦め。

あっくんの体験を紹介します。

 

 

【自分の力を発揮できる場所がある】

 

あっくんが入学した高校は、市内でも有名な進学校。

中学校では上位だった学力が、高校では全く通用しない。

学校の授業がわからなくなり、成績もどんどん下がっていった

 

授業中、先生に当てられても正解がわからないから、

ふざけた回答をして、みんなを笑わせた。

 

 

そうして、あっくんはクラスの“おバカ”キャラになった

けれども、いつも心の中にあったのは、

ダメなやつだ

という劣等感。

 

高1の頃、将来について思い描いたルートがあったが、

高2になった頃には、それは成績の上位の人が行けるルートだと気づき、

進路希望に書くのも、あほらしくなった。

どーせ、無理に決まっている……。

 

 

いよいよ進路を決めなければならなくなった時に思ったのは、

アフリカのNGO職員になりたい、だった。

 

中学生の時に「愛・地球博」のパビリオンで見た映像の影響か、

アフリカのNGOで働いている人を追ったNHK番組の影響か、

そのあたりははっきりしないが、

アフリカのNGO職員を希望している同級生がいないことが、よかった。

 

まわりと比べないですむ、自分の目標が見つけられた!

と思えた。

 

それからアフリカのNGO職員を目指して、国際学科のある静岡県立大学に入り、

社会貢献活動をするサークルに参加した。

ここで出会ったのは、静岡にユースセンターを作ろうとしている先輩。

熱く語る先輩を見て、この人おもしろい、と引きつけられた。

(ユースセンターって、なんだかわからないけど、

この人たちと一緒にやるのはおもしろそうだ)

 

サークル活動に参加するようになったあっくんは、

勉強熱心で自分の考えをバンバン出す先輩たちに目を見張った。

すげえ、この人たち!

 

しかし、あっくん自身はなかなか発言することができなかった。

先輩に憧れるあまり、

(こんなこと言ったら、どう思われるだろう……)

と気になり、中途半端なことは言えないと思ったのだ。

なにか言いたいことがあっても、「あー」しか言えない。

先輩にあてられて、ようやくしゃべり出す、という状態だった。

 

そんなある日、あっくんの発言を先輩が褒めた。

「その視点すげえ大事じゃん、おもしろい」

 

えっ、ほんと!?

初めての安堵感。

 

思ったことをそのまま言って、大丈夫なんだ。

自分の視点が人の役に立つことがあるんだ。

自分の力を発揮できる場所があるんだ! 

 

 

あっくんは中高生を対象にした企画を形にするため、

資料を読みまくった。

 

そうして立ちあげたのが、「もうひとつの放課後探しプロジェクト」。

中高生が企画した、

服作りが好きな子たちによる「キラキラフェスティバル」

世代を越えたトークイベント「We are one! 〜ぶっちゃけTALK〜」

大きな公園での逃走ゲーム「ランナウェイなう!」

 

この3つの全体のマネジメントをやりきったことで、

あっくんは大きな達成感と自己肯定感を得ることができた。

 

その後サークルの代表になった1年間や、

大学卒業後に関わった組織では、

次の目標を定めたり、人を巻きこんだりすることがうまくできず、

挫折も味わった。

 

それでも、今も10代に関わり続けている。

 

大学時代、自分が動けばなにかが変わると思えた。

そんな風に思える子がもっと増えたらいいな、

と、あっくんは思っている。

 

 

これを読んだみなさんは、

自分なんてこんなもんだと、決めつけていませんか。

動けば、きっとなにかが変わる。

b-labスタッフは、みなさんの「もう一歩」を後押しします!

 

(文責:ありさん)

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