November
24
Tuesday
AM 11:08
【b-lab本棚通信】第一回!『断片的なものの社会学』
皆さんこんにちは!b-labスタッフのよこしんです。
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突然ですが!b-labでは毎月、本にまつわるイベント「Book Club」を実施しています。
今月は読書会にしよう!と思い、僕自身が愛読していた岸政彦「断片的なものの社会学」を題材にして、実施しました。
マナビ場と同じ水曜夕方~夜の時間に行い、たくさんの中高生(大学生のフロアキャストも)が参加してくれました。
みんなで集中して本の一部分を読んだ後、意見交換や議論も活発に行ってくれました!ありがとう!
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さて、なぜこの「断片的なものの社会学」という本を題材にしたのか。
そもそもこの本は、「社会学」とタイトルについていますが、難しい学術書ではありません。作者で社会学者の岸さんが、まちで出会ったたくさんの「不思議で、断片的なできごとや人」のことを綴っているエッセイ集です。
軽い語り口で読みやすいことも大きな魅力だし、それでいて、「こういう人もいて、こういう風に生きているんだなあ」と、実生活ではなかなか感じられない学びもたくさん詰まっています。
Book Clubでみんなに読んでもらったのは、「普通であることへの意志」という章。とても短い文章ですが、「普通って、なにか」「マイノリティーが、『普通』であるためにはどうしたらいいか」という、誰にとっても大切な論点が含まれています。
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中高生にとって、マイノリティーについて考えることはどんな意味があるでしょうか(漫画よりは楽しくないし、小説よりドキドキしないし…。)?
でも、思ったより身近な話かもしれないよ、と僕は思います。
たとえば、僕は生まれつき左利きです。中学の習字では右手で書かないといけなくて、点数が悪かった。ハサミがうまく使えなくて、図工は嫌いだった。
些細な事でも、みんな違いがあって、誰かが不便な思いをしているかもしれません。そういう、自分にとっては「普通」だと思ってることに気づかせてくれるのが、この本です。
僕が大学生だった時に発売されて、夢中で読んだ本でした。
b-labの本棚にいつでも置いてあるので、興味を持った人がいたらぜひ!一度手に取ってみてくださいね。
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そして今更ですが笑、この記事は、b-labの本棚にはこんな世界が広がっているよ~~というのを皆さんに伝えるべく、わたくしよこしんが勝手に始めようとしているシリーズです!
このブログでも、ほかの先輩スタッフの方々が本棚紹介をしてくださっている記事がありますが、最近はあまり見かけない!ということで、自分でやってみることにしました。頑張ります。
「あの本気になってた~」「あの小説、読んだことある!オススメだよ」などなど、みんなの声も聴かせてほしいので、いつでもお待ちしております!
ではまた次回!
(文責:よこしん)