わたしがフェスに臨むにあたって、大切にしているスタンスがある。
それは、館長として、というより、フェスをつくるひとりの人として。
さかのぼること2018年3月31日。
わたしがb-labのスタッフになったのは2018年4月1日なので、その直前のこと。
それまでのb-labをつくってきた高3生たちが卒業をむかえる『春フェス』を観にきたとき、
「これがフェスと言うものなのか…!」
いい意味でたくさんの衝撃が走りながら、b-labのフェスを全身で浴びて、体感した。
その『春フェス』で目撃したひとつひとつを、いまでも鮮明に覚えている。
そして、そのときに語られていたことを、わたしは今でも大切にしている。
舞台に立つこと 立つ人を応援すること
みんなが主人公 いい演者でありいい観客に
夏・冬・春と、年に3回しかない貴重な「出番」だからこそ、
その日に向かって紆余曲折や葛藤はつきもの。
だから、フェスのストーリーは、当日の日のことだけではない。
本番をむかえるまでの日々をふくめて、ひとりひとりフェスのストーリーがある。
「ステージ」に立つことの努力や勇気、すべてひっくるめてリスペクトしたい。
そして、「立つ」人だけでは成り立たないのも、またフェス。
「観る」人も、「支える」人も、その日を共にする全員でつくるのが、フェス。
思えば「祭」とは、きっと昔から、「出る」も「観る」も、一緒に楽しむ。そういうものなのだろう。
そして、また来年は、もしかしたら「観ていた人」が「出る人」に変わっているかもしれない。
そういうところもまた、「祭」の醍醐味だったはず。
コロナ禍を経て、どういう形のフェスをむかえるにせよ、
フェスに臨むわたしの心には、いつもそういう想いがあった。
この2年間を経て、むかえた今年。2022年の夏。
久々に、制限なしの夏。
久々に、フェス企画・ステージ同時開催。
b-labにも、また、あの「祭」がやってきた…!
前日・・・
明日のタイムテーブルを見上げて、高まるワクワク。
練習にも熱が入ります。
どんどん息ぴったりに!
振り返りも入念に…。
館内の空気をつくる掲示物もラストスパート。
手元を彩る配布物も準備万端。
ステージに「立つ」人も、ステージを「つくる」人も、ステージを「観る」人も、
待ちに待ったフェス・・・
2022年8月21日(日)、当日がやってきた!!
打ち上げろ!b-lab夏フェス
今だけの夏、一生の思い出
※感染防止策を徹底の上、実施しました
直前準備・・・みるみるうちにフェス仕様に変わっていく館内。
ステージ組も直前練習が大詰め。
ホールではステージリハが佳境に。
直前打ち合わせで、スタッフの目線合わせもバッチリ・・・!!!
13:00。いざ、スターーート!!!
オープニングでは企画担当者からの企画紹介。
それでは、お楽しみのはじまりはじまり。
みんな、行きたいところに行けーーー!!!
続々来館する中高生たちに、受付もテンション上がる!
イントロ、ドン!
ネイルのコツに感嘆。
もくもくと作業中。
出来に満足!
はじめまして同士だけど、マリカーで白熱。
本格的な謎解きに悪戦苦闘。
↓館長も(なんとか)謎解きクリアできて、ちゃっかり景品もらいました!笑
栄えある第1回の優勝。あっぱれ!
気づいたら、「好き」がつながるSDGs。
折り紙サークルならではの発想・・・新感覚の的当て!高得点をねらえ!
フロアキャストも背中を見せる「カタリ場」。
毎度おなじみ、フロアを湧かせる奇術同好会。
談話スペースの活況にも圧されない、こちらを観よ!!と言わんばかりのホール。
出番待ちの緊張感。
ステージにむかう背中はカッコいい。
ステージに立つ姿は、さらにカッコいい。
これまで重ねて来た練習の日々も伝わってくる、演奏と歌声。
非日常の空気感がものすごい。
歓声のかわりに、身振り手振りや拍手で盛り上げた応援の主役たち。
ステージに立つ者同士、気持ちがわかるからこそ、
応援し合うやりとりがまた、清々しい。
ドアの外では、ホールのムードをしっかり守っていた、支える主役の人たち。
楽しかった時間もあっという間。気づけばエンディングに突入。
今回の夏フェス2022を先頭切って引っ張ってきた立役者たち。
縁の下の力持ち。見えない踏ん張りが、この日々にはありました。
そして、最後の最後、まさかのサプライズ。
1日を追った写真と映像が1本のムービーになっていました。
がんばった人たちには、心のこもったギフトが届くのだと思いました。
今日しかない、この日集まった人にしかつくれない、
もう二度とない1日のドラマがそこにありました。
流れていくひとりひとりの姿とリンクする。
今日を待ちわびた なんて良い日だ
まだまだ終われないこの夏は
映画じゃない
君らの番だ
映画じゃない
僕らの青だ
映画じゃない
僕らの夏だ
「青と夏」Mrs. GREEN APPLE
突然のギフトに心があったかくなったところで、
ラストは中高生とフロアキャストの協奏。
ステキな音色と共に、夏フェス2022は幕を閉じました。
あらためて、中高生もスタッフも、みんなみんなお疲れ様でした!
お互いに称え合う姿がまた、誇らしかった。
ひとりひとりが、この夏の主役。
それぞれのストーリーに立つ主人公でした。
ステキな夏をありがとう!!
打ち上がった!!!b-lab夏フェス
今だけの夏、一生の思い出
しっかり心に刻んだ、熱い夏の思い出を大切に、
”まだまだ終われないこの夏”と、その先の新たな日々を楽しもう!
文責:よね(館長 米田瑠美)
↓ムービーのオチ?的に入れてくれた写真を拝借。館長もフェスに参加してたよ、の証。涙