8月22日の午前中、今回の夏フェスが始まる直前にみんなが準備に励んでいた最中、
わたしは今回のメインビジュアルである4枚のチラシを館内に張り巡らすように掲示しながら、ある文章に注目していた。
目に留まり、心を掴まれ、何度も読み返してみた文章というのが、こちら。
・・・
b-lab夏フェス
その体験を。
8.22/23
この夏私たちが目にするのは
海でもなく、夏の屋台でもない。
見知らぬ人々が集まり
歌い、踊り、この夏を誰よりも楽しむ光景なのだ。
しかし、もしかしたら君はその光景を、
見せる側なのかもしれない。
君だけの夏の景色、
それは一体どんなものなのだろう。
・・・
チラシに書かれていたこの文章が、夏フェス2023開催直前、妙にわたしの心に響いた。
そして、1日目の企画、2日目のステージと2日間に渡り開催されたフェスが終わった今、思うことは、それはまるで予感とも言える”予言”だった、ということ。
文中に表現されていた、
―君だけの夏の景色。―
とは、果たして。
例えば、この景色。
この景色も。
この景色だって・・・あげればきりがないほどに、忘れられない夏の景色が続いていく。
・・・
やはり、このブログにはおさめられない、夏の景色の数々。
舞台上も舞台袖も、演者も司会も、照明も音響も、 ドリンクも案内係も、中高生もフロアキャストもスタッフも、
出演者からのコールも、観客からのレスポンスも、
渾身の演舞も、それに贈られるエールも。
偶然が重なって呼びかけ合って即興で生まれたセッションも、フェスがあったからこそ生まれたつながりも。
あの文章にあった「この夏を誰よりも楽しむ光景」がそこに広がっていた。
すべてがそんな「君だけの夏の景色」になったんじゃないか…と、しあわせな気持ちに満たされつつ、
でも、もはや、清々しいくらいにもうすでにみんなの熱が次なる冬フェスに向かう中、 夏フェス2023は盛況のうちに幕を閉じた。
振り返れば、久しぶりに制限のない夏だった。
でも、そんなこと関係なく、毎年毎年、いつだってその年の夏は一度きり。
みんなにとって初めての、そして最初で最後の、 一度しかない2023年夏。
どんな思い出になっただろうか。
夏フェスを通して、みんなの今年の夏が、忘れられない夏、最高に楽しんだ夏、これからの勇気になる夏であったなら、b-labとしてこんなにうれしいことはない。
改めて夏フェスで見られたすべての景色は、紛れもなくこのフェスの舞台に立ったみんなでつくられた。
観客もその場をつくる一員で、ひとりひとりが盛り上げに参加していた。結果、その方が、ただ居るだけより、何倍も楽しかった。
―見たい景色は、自分たちでつくれる。―
このことを体現し、わたしたちに教えてくれた夏を経て、またみんながつくりだす新たな冬の景色を見てみたい。
夏フェス2023の景色。「君だけの夏の景色」。
時を同じくして、甲子園球場を湧かせた選手たちにも負けない、
そこに居る全員を魅了したb-labの熱い夏…夏フェス2023だった。
文責:よね(館長 米田瑠美)
※本日b-labは20時に閉館いたしました。
↓なぜかわたしのところだけ譜面台が高くて隠れたの巻