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January

17

Friday
AM 9:00

【今月の一冊】より良い未来のために、私たちにできることは?「未来をつくるあなたへ(中満泉:著、岩波書店)」

紛争、難民、核兵器、気候変動……。

ニュースや新聞では、さまざまな社会問題が毎日のように報道されている。

世界では今、何が起こっているんだろう?私たちには何ができるんだろう?

 

b-labの本棚を担当するみちゃこがお送りする「今月の一冊」。

今月は「未来をつくるあなたへ(中満泉:著、岩波書店)」を紹介するよ!

 

 

この本を書いたのは、国際連合の事務次長として軍縮問題を担当する中満泉(なかみついずみ)さん

世界中の様々な課題(特に軍縮、平和、環境、人権、格差、ジェンダー)の問題について学びながら、未来のためになにができるか、いっしょに考える一冊だよ。

 

中満さんは、国連で働くまでにも、国際機関で難民の人たちを保護する仕事をしたり、戦場での和平交渉を行ったり、開発途上国を豊かにする活動に携わったりと、さまざまな国際問題に取り組んできたんだって。

 


★みちゃこのつぶやき★

 

みちゃこは去年、広島県にある、原爆ドームと広島平和記念資料館を訪れました。

 

たくさんの人の命と未来を一瞬で奪った核兵器。

展示でそのおそろしさを目にしたからこそ、今でもいくつもの核兵器が地球上に存在していることに、強い危機感をおぼえました。

 

この本でも、核兵器に関する話がたくさん出てきます。中満さんは、対話と交渉による安全の確保によって、核軍縮と廃絶へと向かうべきと唱えています。

 

そして中満さんは、本の中で、こんな勇気の出るメッセージを私たちに伝えてくれます。

奴隷制度をなくした運動、女性が選挙に参加するための運動など、市民たちが「おかしい!」と声をあげた社会運動によって、これまで『不可能』と思われてきたことが実現してきた。

だから世界は必ず変えられる―― と。

 

ニュースで見る世界中の問題は、自分の力ではとうてい解決できないように感じるときもある。

それでも、考えることをやめず、みんなでその問題について話してみる――そんな会話の中から、自分にできることが見つかることもあるかもしれない……と思ったよ。


 

この本は、b-labの本棚の左端にある「本郷図書館インフォメーションコーナー」にあるよ!

ぜひ、手に取って読んでみてね😊

(文責:みちゃこ)

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