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ビーラボブログ

March

27

Friday
AM 10:00

【地域インタビュー後編】「人とつながり、世界が広がる~まちの大人に会いに行く~」

地域インタビュー企画の後編は、

ジェラート屋「SLOW GELATO in bulk」専属の地域コーディネーター楠本美央さん(みおさん)に、地域との関わり方について伺いました。

 

 

 


取材はSLOW GELATO in bulk」にて。カメラサークルメンバーの中学生撮影。

 

 

 

地域とつながるってどういうこと?

 

 

しぃちゃん 地域の人とつながるとか、顔見知りになることって、どういうことだと思いますか?


みおさん 「この街に“ただいるだけでいい”と思えること」なのかなと思っています。

 

深く話したことがなくても、あの人よく見るなとか「こんにちは」と声をかけられる人が何人かいるだけで、少し安心できる。
自分の存在がちゃんと認識されている、という感覚があるのは大きいのかなと思います。

 

具体的には、災害のときのような非常時にも、顔見知りだと声をかけやすいですし、普段でもちょっとしんどいときに、その存在にほっとすることがあります。

 

 

 

 

 

 

それから、地域の中で関わることで、自分のいろいろな面が見えるようになるのもおもしろいところですね。


わたしは学校の先生だけど、親としてこどもに手を焼いている姿も見られるし、最初は少し恥ずかしい気持ちもあったんです。でも、そういう姿も含めてこの地域にいることに慣れてくると、自然と助けてもらえる場面が増えていきました。

 

たとえば、こどもが泣いて困っているときに、近所のこどもがお菓子をもって声をかけてくれて、助けてもらったこともあります。だから逆に、自分も誰かをちょっとしたときに手助けたいと思うようになる。

 

 

そうやって、顔見知りが増えていくことで、「助け合いの循環」が街の中に生まれていくんじゃないかなと思っています。

 

 

 

ゆうな 小学生が来ることが多いと思うんですが、小学生からなにかアイディアが出て始まったこととかはありますか?

 

みおさん 以前、小学生に「ここでやりたいことをやっていいよ」という場をつくったことがあったときは、「コントやりたい!」と言う子や、こどもたちが絵本を読み聞かせをしたこともありました。

 

ただ、その場では「やりたい!」と盛り上がるんですが、いざやる日程を決めて日が近づく頃にはモチベーションはもう下がってるんですよね(笑)大人がレールを引いた上での「やりたい」だった部分もあったので継続はむずかしかったですね。

 

なので今は、無理にイベント化するというよりも、駄菓子屋の値札を書いたり、商品を並べたり、一緒に店番をしてもらったりと、日常の中で「ちょっと関わってみる」といった小さな参加が自然に生まれることを大事にしています。

 

 

 

 

中高生はどう関われる?

 

 

しぃちゃん 中高生が地域に関わるとしたら、どんなことから始められると思いますか?

 

みおさん 中高生が関われることはいろいろあると思うけど、まずはイベントに参加するところからでもいいと思います。

 


たとえば、地域のお掃除活動や町会のお祭りに顔を出してみるとか、そういう関わり方でも十分だと思っています。

 

 

何度か来て顔見知りになっていくと、「こんなことやってみたいんですけど、どうですか?」と自然に声をかけやすくなっていきます。そうすると、ぐっと関わりが深まると思います。

 

このジェラート屋さんでも、実際にこれまでにも、b-labの中高生がフリーコーヒーをやってくれたり、折り紙展示をしたり、デザインが好きな中学生がお店のポスターを一緒に作ってくれたこともありますし、写真が好きな高校生が撮影をしてくれたこともありました。

 


折り紙サークルの中高生と小学生が折り紙を折る様子

 

 

 

それぞれの「好き」や「得意」を活かした関わりが生まれてきたので、この場所では「やってみたいこと」があれば、わりと自由に形にできると思います。音楽や演劇などもできるし、小さなイベントを開くこともできます。

 

ここだけじゃなくて、地域の中には「何か一緒にやりたい」、「手伝ってもらいたい」と思っているお店や場所も意外とあるんじゃないかな。特に、中高生が「地域のために何かやりたい」と動くことは、歓迎されることが多いんじゃないかな。

 

だからまずは、気になる場所に行ってみたり、人と関わってみたりすることが、最初の一歩になると思います。

 

 

 

 

これから

 

 

しぃちゃん これから、地域やこどもたちはどんな状態になったらいいなという理想はありますか?

 

 

みおさん どもたちが、街の中でいろんな大人から声をかけてもらえたり、時にはちゃんと注意してもらえたりするような関係があるといいなと思っています。

 

そういう関係があると、親も安心してこどもを地域の中で遊ばせられるし、こども自身も「見守られている」という感覚を持てると思うんです。

 

昔は、地域の中でいろんな大人に見守られたり、時には怒られたりしながら育つ、ということがもう少し自然にあったと思います。

 

今は少し難しくなってる部分もあるけれど、顔見知りの関係が増えていくことで、「ただの他人」ではなくなって、お互いに声をかけ合えるような関係が生まれていく――。

 

そうやって、こどもたちがいろんな大人と関わりながら育っていける地域になったらいいなと思っています。

 

 

 

 

b-labの中高生にメッセージ

 

 

ゆうな 最後に、b-labの中高生に向けて、伝えたいことはありますか?

 

みおさん b-labの中高生のみなさんと出会って、自分が中高生のときはこんなふうに社会のことを考えていなかったなと感じて、すごいなと思っています。

 

自分のやりたいことを大切にしながら社会とつながろうとしている姿もとても素敵だなと感じています。きっとこれから、いろんなことに挑戦できると思うし、何にでもなれると思います。

 

このジェラート屋さんも、そういう「やってみたい」を試せる場として使ってもらえたらうれしいですし、応援しています。

                   
                   
                   

 

 

 

SLOW GELATO in bulk
https://slowgelatoinbulk.jp/

 

水曜日の軒先
https://www.instagram.com/mio_0712/

 

 


 

インタビューアーゆうなの編集後記


みおさんは最初、「地域コーディネーター」という特別な人だと思っていたけど、実際に話してみると、まちにいる優しいお母さんのような存在で、話しかけやすさを感じました。

 

自分の地域にはこういう関わりはあまりないと思っていたけど、よく考えると町内会のイベントなどはあったなと思いました。b-labに来て初めて知ったイベントも多かったので、これからはもっとそういう機会を活用していきたいです。まずはイベントを企画するよりも、参加してみることから始めてみようと思いました。

 

また、地域という「小さな社会」だからこそ始めやすいだろうなと思いました。b-labもひとつの小さなまちのような場所だと思うので、ここからいろいろなことに挑戦していけたらいいなと思います!

 

 

インタビュアー:中学1年生ゆうな

撮影:カメラサークル中学1年生

文責:しぃちゃん

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