b-labスタッフにも、悩める青春があった。
ということで、不定期にスタッフの体験記をアップしています。
今回のテーマは、諦め。
えみままの体験を紹介します。
【親の価値観に合わせていた】
えみままは、幼い頃から「しっかりしている」と言われてきた。
えみままがしっかりしていたのは、
「“いい子”でいなさい」
と、両親に言われ続けたから。
えみままが思う本来の自分は、「甘えたがり」。
だが、親の期待する“いい子”になるため、甘えることは諦めた。
両親は、昔ながらの厳しさを持っていた。
そういう時代だったこともあるが、
子どもの心に寄り添うというよりは、
“正しい枠”にはまる子に育てなければ!
という思いが強かったように思う。
両親に愛されるためには、“いい子”でいなければならない。
この思いが、えみままを縛りつけた。
えみままが“いい子”からはずれたのは、2回だけ。
(……ということにしておきます)
1度目は、小学1年生の時だった。
えみままは両親の意向で受験をし、私立の小学校に通った。
通学は、電車で片道1時間ほど。
電車が混まないうちにと、えみままは毎朝早くに家を出た。
しかし、小柄で体力のなかったえみままは、
学校に行くだけで、くたくたになった。
まもなく、学校に行くのがつらくなった。
朝、こっそり体温計を熱いお茶につけて、
「熱がある」
と嘘をつき、休むのを許してもらった。
そうして1学期の終業式の日。
大好きだった担任の先生が、えみままに成績表を渡して言った。
「あなたがこのクラスで一番休みましたよ」
えっ!?
ただ休みたい一心だけで、他のことは考えてなかった。
それだけに、一番休んでいたと言われたことは、少しショックだった。
えみままは、自分が「悪い子」になってしまったような気がして、
それからはずる休みをやめた。
2度目は、中学3年生の時。
友達数人と学校からマクドナルドに配達注文を入れ、
校内の人目につきにくい場所で、商品を受けとった。
それだけのことだが、校則を破っていることに、ドキドキした。
以上2つが、えみままが“いい子”からはずれた経験。
当時も今も、親や先生にとって都合のいい「いい子」になることが良い、
とは思っていない。
でも、親に愛されたくて、
親の思う“いい子”でいることを選んでしまった。
とても息苦しかったが、
そこからはみだす勇気もなかった。
えみままは自分の子どもたちにはそう思わせたくなかったから、
繰り返し子どもたちに言った。
「親にとってのいい子になろうとしなくていいからね。
あなたが正しいと思ってしたことなら、
その中で間違いや失敗をしても、
絶対に味方でいるし、あなたへの愛情に変わりはないから!」
あらためて、えみままは思う。
自分の心が正しいと思う自分でいることが一番大事だ、と。
これを読んだみなさんは、諦めていることはありますか?
自分を抑えて、息苦しくなっていませんか?
ひとりでは自信のなかったことも、b-labなら、挑戦ができます。
スタッフがサポートしますから、相談してくださいね。
【文責:ありさん】