中高生の秘密基地ビーラボ:b-labは文京区にある中高生向け施設です

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December

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10周年を超えて、新しいb-labへ ― コンセプトづくりの舞台裏

2015年4月1日に開館したb-labは2025年4月1日に10周年を迎えました。

これまでの10年を振り返ると同時に、これからの10年に向けて、改めて「b-labってこんな場所!」が伝わるものを創りたい――。

そんな思いで、b-labらしさが詰まったコンセプトボードを作成しました!

ここでは、そのプロセスを時系列で紹介します。

 


2024年11月|職員合宿からアイデアが生まれる

 

10周年という節目を迎えたb-lab。これまでの歩みを振り返りながら、「これからのb-labはどうあるべきか」を考えるため、常勤職員が集まり合宿を実施しました。

テーマは「10年目以降のb-labを考える」。

現状の強みや課題、理想の姿を率直に語り合い、ブレインストーミングでアイデアを出し合いました。

その中で、「b-labが、中高生にとってどういう場所なのか、もっとわかりやすく伝えたい」「スタッフと中高生が同じ言葉で、b-labらしさを語れるコンセプトを創りたい」という思いが生まれ、「よし!創るぞ!」と制作に踏み出しました。

 


2024年12月〜|スタッフでたたき台を作成

 

合宿後、スタッフ間で議論を重ね、複数の案を試作しました。

「秘密基地」「交差点」「キャンプ」など、中高生目線で親しみやすい言葉を模索。

「挑戦できる」「自分を発見できる」「未来を創る」というテーマも浮かび上がりました。

 


2025年3月|中高生の声を聴くワークショップ

 

「大人だけで決めるのではなく、中高生の声を反映したい」――その思いから、3月にワークショップを開催。

テーマは 「b-labって、どんな場所だろう?」

中高生6名とスタッフが集まり、本質観取という手法で、「b-labらしさ」を言語化しました。

出てきた言葉は、「安心できる」「自由に選べる」「信頼できる大人がいる」「ふらっと来てふらっと帰れる」「学校や家庭では出会えない人と交流できる」など。

さらに、「挑戦」「出会い」「地域とのつながり」「オーナーシップ」などのキーワードも生まれてきました!

 

 

 

 

 


2025年4月|「b-labらしさ」を言葉に

 

中高生の声・スタッフをもとに、改めてコンセプト案を考えました。

3月のワークショップで中高生が考えてくれた

「ものがたり どこからともなく 始まる場」

という言葉の納得感が高かったので、これを基本に考えていきました。

 

・ここは、自由な中高生の秘密基地。

・いつ来ても、いつ帰ってもいい。

・一人でも、誰かとでも。

・やってみたいを、やってみる場所。

・ふと巻き込まれたり、思わぬ出会いから新しい物語が生まれる場所。

 

少しずつ言葉がまとまっていく中で、「いろんな過ごし方が選べる」ということを、イラストも含めて伝えられるものにしよう、というアイデアも生まれました。

 


2025年5月〜7月|デザインを磨く議論

 

この3か月で、イラストを入れたいというアイデアから、スタッフの知り合いのデザイナーの方にも協力をいただいて、ビジュアルとキャッチコピーを仕上げるための細かな議論を行いました!

 

「キャッチコピーをもっと自然にできないか?」

「選べる過ごし方の表現、もうちょっと揃えたい!」

「休む」「くつろぐ」みたいな要素も入れたいね

色や構図、フォントはどうしようか?

「音楽・ダンス・料理などのシーンをどう描くか」

 

とにかくたくさん話し合って、細部までこだわり抜きました。

 


2025年8月ついに新コンセプトボードが完成

 

発案から約1年…。

長い時間をかけて、中高生と一緒に作り上げた新コンセプトボードはこちら!

 

 

いつ来ても、いつ帰ってもいい。

一人でいても、誰かといてもいい。

何かをしても、何もしなくてもいい。

 

ここは、みんなでつくる“中高生の秘密基地”

 

「好き」に気づいたり、分かち合ったり。

「やってみたい」を、やってみるところ。

 

誰かを誘ったり、時には誘われたり。

思わぬ出会いから、新たな物語が生まれるところ。

 

さあ、今日のあなたに、

どんな物語がはじまるかな?

 

ものがたり

どこからともなく

はじまる場

 


これからのb-lab

 

この新しいコンセプトボードには、b-labがこれまで大切にしてきた「居場所」と、これから広げたい「挑戦と出会い」の両方を込めています。

次の10年も、b-labは中高生にとっての変わらぬ居場所でありながら、中高生とともに進化し続けます。

 

(文責:渡辺、齊藤)

 

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