b-labスタッフにも、悩める青春があった。
ということで、不定期にスタッフの体験記をアップしています。
前回に引き続きテーマは、失恋。
さっきーの体験を紹介します。
【理由を聞けばよかった】
さっきーが社会人になって恋した相手は、友人の友だちだった。
初めて会った時は、なにも思わなかったが、
まもなく、相手がさっきーをイメージした絵を描いてくれた。
抽象的な絵を描き、DJ会場でライブペイントもする。
私にはない世界を持っている!
と、感じた。
そして1年後、相手とご飯を食べている時に思った。
この人のこと、好きかも……。
それから、つきあうようになり、
一緒に旅行にも行ったりして、楽しい思い出が増えていった。
だが、さっきーには、友だちと恋人の違いがよくわからなかった。
友だちもすごく大事。
大事な「友だち」から「恋人」にラベルが変わった時、
ふたりの関係をどう変えればいいかが、わからなかった。
つきあい始めて一年になろうというころ、
相手からLINEのメッセージが届いた。
「別れよう」
さっきーが送った返信は、
「わかった」
理由はきかなかった。
3、4カ月前から、相手が自分を思う温度が下がってきたのを感じていた。
わたしより気持ちを傾けたいものができたのかもしれない。
単純に別れたくなったのかもしれない。
どっちにしても、しょうがない。
相手の気持ちを変えることはできない——―。
さっきーは、相手への思いを凍結した。
LINEのやりとりを最後に、相手とは会ってない。
けれども別れて1年が経った頃、一度だけ連絡した。
「元気?」
しかし、相手の返事はそっけなく、距離を置かれていると感じた。
急にふられたわけじゃない。
心の準備はできていた。
さみしいと思ったこともない。
でも、いまだに相手に惹かれている。
きっと、別れる理由を聞いて、自分の恋にとどめを刺さなかったせいだと思う。
— — — — —
振り返って、さっきーは言う。
わたしは中高生の時に恋をしなかった。
10代は、つきあって別れるまでのスパンが短くて許される年代。
その10代で恋愛の経験値を積まなかったことが、
20代になってからの恋愛を難しくしているように思う。
こじらせた自分だからこそ、10代のみんなに言いたい。
怖れず、恋せよ!
前回も書きましたが、
これを読んだみなさんは、
恋愛ってどういうものだと思いますか?
うきうきして、うれしいことがたくさんあるけれど、
精神的につらいことや、性の問題も関わってくる。
いろいろな情報が入ってきて、
迷ったり、あせったりすることもあるかもしれない。
恋愛は精神的に成長できる機会だけど、
その先の人生に関わることもあるから、
迷ったり困ったりした時は、
ひとりで抱えこまず、信頼できる大人に相談してほしい。
b-labスタッフは、みなさんの支えになりたいと思っています。
【文責:ありさん】