中高生の秘密基地ビーラボ:b-labは文京区にある中高生向け施設です

ビーラボブログ

March

10

Tuesday
PM 12:00

#文京彩集オンライン 山内康裕さん編

『文京彩集』は、普段、館内でしか手に取れないリーフレットだけど、

泣く泣く臨時休館になってしまった、この期間限定で、みんなにお届け…!

 

b-labが恋しい人も、少しでもb-lab気分を味わえますように。

そして、みんなが、家にいる時間もより楽しく過ごせますように。

 

臨時休館中の合言葉は、「15日までが楽しくなる!16日が楽しみになる!」

 

★『文京彩集』とは・・・?

過去ブログより

文京彩集ついにリリース!

【文京彩集】文京区のステキなおとなたち

 

山内康裕さん

次世代のマンガの在り方を推進する マンガナイトBOOKS代表、これも学習マンガだ!事務局長

 

諦めずに考えながら走り続ける

 

プロフィール: 1979生。

法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了後、税理士を経て、マンガを介したコミュ二ケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成し、マンガ専門の新刊書店×カフェ×ギャラリー「マンガナイトBOOKS」を文京区にオープン。

また、マンガ関連の企画会社「レインボーバード合同会社」を設立し、“マンガ”を軸に施設・展示・販促・商品等のコンテンツプロデュース・キュレーション・プランニング業務等を提供している。

「さいとう・たかを劇画文化財団」理事、「東アジア文化都市2019豊島」事業ディレクター、「これも学習マンガだ!」事務局長を務める。

共著に『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』(集英社)、『人生と勉強に効く学べるマンガ100冊』(文藝春秋社)など。

 

 

山内さんの漫画との出会いは?

 

今はもう大丈夫なのですが、生まれて10年ぐらい足に障害があって、外で遊べなかったんですね。

だから基本的にいつも家の中で、漫画を読んだり、ゲームをしたり、アニメを見たりして過ごしていました。

その中でも、ひとりで読んでも楽しめて、自分のペースで読めて、何度も見返せる、漫画が好きでしたね。1枚の絵の強さがあるところや、ストーリーの展開がグッとくるのも好きなんですね。

子どものころ、毎週月曜日に「週刊少年ジャンプ」が発売されるのが楽しみでした。

 

大学生のときには、税理士を目指して勉強されていたということですが、そこから今の漫画のお仕事に繋がったのはどういう経緯ですか?

 

親が独立して公認会計士をしていたので、特に強く「絶対!」と言われたわけではなかったものの、なるしかなかったですね。それで、その道を目指して勉強していました。

ただ僕は高校受験も大学受験も失敗しているから、ペーパー試験に対しての自信が絶対的に無かった。理解はしていても、模試で高得点を取っていても、本番には弱かったですね。案の定、税理士試験にもなかなか受からなかったです。紆余曲折がある中で、なんとか最後には受かりましたが、年齢的には少し遅かったですね。

 

その当時「リズムアンドバランス」というNPO法人に参加していて、そこでいろんな若者の企画実現の支援をしていました。僕も運営に回りながらも、自分の企画として今の「マンガナイト」につながる「漫画を通してのコミュニティづくり」をしていました。新しい漫画に出会ったり、漫画で人と繋がったりということをコンセプトに、読書会やワークショップをやっていました。これがだんだんと盛り上がっていって、最終的に漫画に携わることを本業にした、という感じです。

 

 

漫画を通して人と繋がれたなという印象的な経験はありますか?

 

好きな漫画を選んだり、持ち寄ったりして、ワークショップをしていたのですが、「自分の好きなものを共有するのはこんなにも楽しいことなんだ」という経験を、自分もそうですが、参加してくれた人も喜んでくれたり、楽しんでくれていたのを見て、これは可能性があるなと思いましたね。

 

山内さんが人生において意識していることはありますか?

 

努力で何とかなるということは、基本的には諦めたくないです。

中学生のときに、卓球部に入って、結構努力したのですが、最後までレギュラーになれなくて、結果がでなかったことは正直しんどかった。でも3年間部活やると思って始めたから、やり切った感はありましたね。

基本的に言ったことはやる!常に有言実行でいたいと思っています。どんなことも「どうしてできないのか」と考えるよりも、「漫画でこういう価値を作ると、こういう未来が起きるだろう」と仮説を立証していくところに面白さを感じています。

 

b-labの中高生に伝えたいことはありますか?

 

何か一つに、飛びぬけた才能がある人は、他が苦手でも特技で突き抜ければそれで重宝されるから、特技を磨けばいいと思います。

でも殆どの人はそうではないわけで、他人に比べて秀でていることが3つあったら、唯一の人材になれるし、

ひとりの人の中に3つの専門性が入っているほうが世界が広がりやすいし、人と繋ぎやすいんです。

僕にとってのその3つが「漫画についてまあまあ詳しい」「企画の腕もそれなりに上手い」「お金のことがわかる」。ひとつひとつで見ると、もっと上手い人やできる人はいるけれど、3つ揃って、それを活かしていける人はいないから、唯一の存在になれると思っています。

 

あと、受験勉強が得意で、いい大学に入って、いい大手企業に行かれる人は行ったほうがいい!!

いい大学に行ったほうが、面白い、有能な仲間が沢山いるし、大手企業に就職すれば、最初に企業の中で

教育してくれるから、行かれるなら行ったほうがいいと思います。

でも行かなかったとしても、生きていく方法はいくらでもあるから、そこに固執する必要はないとも思います。

だからと言って、学校の勉強をしなくていいんだというのとは違うとも思っています。

学校はやっぱり社会なんですよね。学校生活に馴染むかということは別にして、社会勉強という意味では、

学校で得るものは多いと思いますね。他者の中での自分を知ること。俯瞰的に見て、自分がどういうふうに動くべきか、どういうふうに動きたいのかという、その組み合わせですね。「できること。やらねばならぬこと。したいこと。」を見極めていくことが大事ですよね。

(文責:文京彩集チームえみまま・ゆきちゃん・よね)

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