こんにちは、b-labスタッフのよこしんです。
年に2回、b-labの中高生と制作し、文京区内の全中高に配布しているフリーペーパー「Cha!Cha!Cha!」。
この春配布の第19号では、中高生のアイデアから実現した「講談社に潜入してみた」企画が掲載されています!
ここでは、記事では紹介しきれなかったこぼれ話や裏話を紹介します。
ぜひCha!Cha!Cha!19号を手元に置いて、読んでみてください。
寒かった12月某日、中高生6人と講談社本社で集合。インタビューの前に、本社ビル内を案内してもらいました。
エントランスで映像を見たり。
講談社が手掛けてきた、小説・雑誌・写真集・マンガなどを一気に見せてもらったり。
歴史好きの中高生が多く、歴史小説の話も盛り上がりました。
講談社の概要を教えてもらった後は、会議室へ移動して、いよいよインタビュー取材。
入り口で、ちいかわ達がお出迎えしてくれた!!
テンションも上がります。
そして、
無事に取材が始まりました。
本誌に掲載したように、中高生6人は講談社「ライツ事業部」の鎌倉ひなみ部長に、作品の実写映画化などを手掛ける部署のお仕事について教えてもらったり、違法アップロード問題の複雑さについて質問したり。
中高生の好奇心に、全力で答えていただきました。
ここからは、入りきらなかったQ&Aを紹介します。
【講談社・ライツ事業部 鎌倉部長へのインタビュー】
――「無料マンガ」ってどうやって儲けるんですか?
広告費もありますが、基本的にはサブスクリプション(会員制定期購読サービス)なので、会費でマネタイズします。弊社のポイントは、「全部を無料にはしない」こと。無料分を読んでもらった後に、課金していただくことが多いです。
講談社が「全巻無料」をやる場合は、電子書店さん側がお金を出してくれるケースです。出版社も書店も、読者を獲得することが大事なのは同じなので。
――本の表紙を作る際の工夫を教えてください。
紙の雑誌と、紙の単行本と、デジタルの雑誌と、デジタルの漫画と…と、媒体や内容に合わせた工夫をしています。紙の雑誌の場合は、たとえば少女漫画だと作家名を強調したり、「良い表情」を大切にしたり。デジタルだと、文字が多いと読めないので、少なく・大きくします。
時代によって色の流行りもあって、むかし統計調査をしたときに、「緑色は絶対売れない色」でした(笑)
――本の帯はどうやって決めるんですか?
帯というか商品全体のことになるんだけど、実は講談社ってそんなにセンスがいいわけではないんですよ(笑)。
きれいにデザインしすぎると人の目に止まらないので、凄くきれいにまとめた上で、一か所崩すというやり方がありました。白ベースの表紙で、帯はショッキングピンクとか(笑)。
――そもそも、帯ってなんで必要なんですか?
デジタルの試し読みが無かった時代、本って中身がわからなかったんですよね。そして、表紙のデザインというのは完成されているもの。だから、中身を効果的に伝える情報を追加するという意味で、帯が必要なんです。
――小説とかって、単行本が出てから文庫本になるのはなぜですか?
文庫本だけ出る場合もあるとは思いますが、でも「単行本が本来の本の形」と思っている人も多いと思う。表紙はどんな紙で、どんなイラストで…という風に、装丁を考えるのってすごく楽しい仕事で。本として、そこを保っていきたいという気持ちはあると思います。
そして無事に取材は終了。
最後になんと、
【本を「2冊」好きに持ち帰っていいよ】と言っていただきました!
飛び跳ねすぎて写真にも収まりません!
各々迷いながら本を選び、
講談社への潜入取材を終えました!
b-labではこのように、自分たちの「好き」「やってみたい」を出発点に、なんにでも挑戦できる環境があります。
Cha!Cha!Cha!次号はどんな企画とアイデアが出てくるでしょうか。
もし興味を持ってくれた中高生は、ぜひ一度b-labへ!スタッフ・中高生一同お待ちしております!
(文責・よこしん)